甲南中学校山岳部夏山合宿2001年報告
合宿開催地 長野県 穂高岳涸沢より奥穂高岳(標高3,190b)登山
合宿参加者 山内寛之(中3)・土居義明(中3)・北川祐也(中3)・神澤太一(中3)・花野勝幸・神戸謙司(引率教員)以上6名
行動記録
8月 7日(火)入山日行動記録 徳沢まで 天候(晴れのち曇り、一時雨)
7:00 大阪駅中央コンコース集合
7:33 新大阪より(ひかり210号)乗車
8:27 名古屋駅着
9:00 名古屋より(しなの7号)乗車
11:00 松本駅着
11:25 (松本電鉄新島々行き)乗車
12:05 上高地行きバスに乗車
13:15 上高地着
13:19 上高地より徳沢に向け歩き出すが、雨が降り出す
14:25 途中で雨具に着替えて、明神着
14:45 明神を出発
15:48 雨も上がり、梓川沿いの河原で一休みして徳沢に到着
16:25 テント設営完了
18:00 夕食終わり (ごはん・焼肉・中華スープ・カルピス)
21:00 消灯・就寝
8月 7日入山日の記録
電車とバスを乗り継いだ後、約20キロの荷物を担いで、徳沢に着いた。距離にして8キロ、みんなよく歩けた。去年の立山合宿の反省点を生かし、雨具をすぐに取り出して、着替える事もできた。大きな荷物を担いでの歩き始めには、注意が必要。荷物のパッキングをバランスよくするとよい。上高地の標高は約1,500メートル。徳沢・横尾の辺りで1,600メートル。テント設営時に雨が上がってよかった。足を捻挫した神澤はパテックスをはる。
8月 8日(水)徳沢より涸沢 行動記録 天候(晴れのち曇り)
6:00 起床・朝食準備 (しょうゆラーメン・コーヒー)
7:10 朝食終わり
7:55 テント撤収完了
8:50 横尾に到着。横尾大橋と屏風岩を背景に写真を撮る
9:15 涸沢に向けて出発
9:40 横尾岩小屋跡を通過
10:15 本谷橋に到着。前穂高岳北尾根の末端、屏風岩からの伏流水がある
10:45 涼しい木陰が名残惜しいが、出発
12:50 途中20分の休憩を入れて、涸沢キャンプ地着
13:50 水場を確認し、ゆっくり休んだ後、テント設営完了
16:00 夕食準備 (ごはん・カレー・海藻サラダ・カルピス)
17:00 夕食終わり
21:00 消灯・就寝
8月 8日 徳沢〜涸沢の記録
テント泊では、荷物の整理をしないと自分の寝る場所が狭くなり、寝苦しい。必要のない物はテントの入り口付近で、フライシートの間に置く。テントの撤収はてきぱきとやり、早かった。横尾までは前日と同じように森林の中、梓川沿いを行く。横尾大橋をわたって、左に大きな屏風岩を眺めつつ、少しずつ上っていく。木立の中なのでそれほど暑くはないが、皆帽子をかぶる。一人ずつ渡った本谷橋より涸沢への登りは暑く、辛かった。それでも雪渓が出てくるころには、渡る風が涼しく、心地よい。涸沢は標高2,300メートルなので、700メートル登った。
8月 9日(木)涸沢沈殿 天候(雨のち曇り)
6:00 起床するが雨なのでまた寝る
7:00 起床・朝食準備(うどん・ココア)
8:00 朝食終わり
8:30 雨の中、花野先生下山される
12:00 レーションを食べながらトランプをして過す
13:00 雨が上がり、ホットケーキを焼く
16:00 夕食準備 (釜飯ごはん・コーンシチュー)
18:30 夕食終わり
21:00 消灯・就寝
8月 9日 涸沢沈殿の記録
1日中、寝て、食べて、トランプをした。夜には晴れた。
8月10日(金)奥穂高岳登山行動記録 天候(曇り時々雨のち晴れ)
5:20 起床・朝食準備 (塩ラーメン・コーヒー)
6:10 朝食終わり
6:38 キャンプ地発
7:40 ザイテングラート上で休憩、霧雨となる
8:22 白出のコルに着く。穂高岳山荘で休む
8:54 奥穂高岳に向かって出発
9:30 奥穂高岳(標高3,190メートル)に登頂。
9:35 写真を撮って、下山開始
10:30 白出のコル着。穂高岳山荘でホットレモンを飲む
11:10 出発する
12:35 ザイテングラート下部取り付き点着
13:23 パノラマコースを経てテントサイト着
16:00 夕食準備(雑炊・海藻サラダ・ココア)
17:00 夕食終わり
21:30 消灯・就寝
8月10日 奥穂高岳登山の記録
早朝、雨は降っていなかった。いけるところまで行こうということで、出発した。標高が高くなるにつれ、雨となり穂高岳山荘で、一息入れる。小降りになったが、稜線上の風はきつかった。雨具のフードをすっぽりとかぶり、一歩一歩、歩みを進めた。せっかくたどり着いた頂上だったが、霧に包まれ景色は望めなかった。写真を撮り、早々に下山を開始した。冷え切った身体を穂高岳山荘であたため、ザイテングラートをゆっくりと下る。雨も止み、涸沢ヒュッテや、テントが見えた。パノラマコースに分岐する雪渓をわたり、ベースに帰った。
8月11日(土)下山日行動記録 天候(曇りのち晴れ)
5:00 起床・朝食準備
5:50 朝食終わり
7:20 テント撤収・出発
8:23 本谷橋着。つり橋をわたり、写真を撮る
8:55 出発
9:32 横尾岩小屋跡を通過
9:53 横尾到着
11:03 徳沢到着
12:03 明神到着
13:03 上高地に到着
14:50 新島々行きのバスに乗車
15:22 松本行き電車に乗車
15:54 松本駅に到着。銭湯に行った後、弁当・土産など買う
18:45 名古屋行き特急に乗車。東海地方の集中豪雨のため、恵那で約1時間停車
23:28 大阪駅に到着
23:45 阪急梅田より、阪急電車に乗り各自帰宅
8月11日 下山日の記録
涸沢から上高地、距離にして約20キロ、長かった。疲れた。皆よくがんばって歩いた。計画では、松本発5時35分の特急に乗るはずであったが、忙しかったので遅らせた。松本の銭湯「おかめの湯」がなくなっていて、「菊の湯」に浸かった。名古屋の手前、春日井付近で、集中豪雨があり1時間以上の電車の遅れがあった。大阪に着いたのは23時を回っていたため、保護者に連絡をとり、阪急の最寄駅まで迎えに出ていただくことにした。
8月17日(金)お盆休みを終えての練習。
8月20日(月)夏山合宿反省会。
荷物パッキングをバランスよくする。
重荷を担いでの歩き出しにとくに注意する。
水は充分に携帯する。
意思確認のため、安全のためにも、大きく返事をする。
鎖場の鎖に頼りすぎてはいけない。
涸沢のテント場ではトイレまでの距離があったので、設営場所を考慮する。
靴擦れは早め早めの処置をする。
最後に、8月11日下山日に、電車が遅れ帰宅が遅くなりました。保護者の皆様にはたいへんご心配をおかけしました。お詫び申し上げます。
甲南中学校山岳部顧問 神戸謙司